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ハンドベルが好きだった

下手の横好き、の多いすとれちあ。ですが、自慢がひとつ。

「手を出した『横好き』は手放さない」ことです。

「上手くなくても、楽しきゃいいよね」と言い訳しつつ、

広く浅く、

いろんなものを気長に楽しむいー加減さが強みです。

が、手放してしまった「好き」もあります。

学生の頃、かめりあ。と興じていた波乗りもそうですが、

同じく学生の頃から始め、辞めてしまったハンドベル。

ちょっとマイナーなこの楽器、

多くの方は、

「聴いたとしてもクリスマスの頃」だけでしょう。

しかも、カラフルでコップくらいの大きさの、

ミュージックベルを連想される方が大半。

ハンドベルは、

高い音でお猪口くらい、

低い音でヘルメットくらいまでと、大きさはまちまち。

C5(ト音記号とヘ音記号の五線紙の中間にある「ド」)より

低いベルをガンガン鳴らすと、汗はだくだく、腕は筋肉痛。

トラッドでおしゃれなイメージですが、舞台裏は肉体労働。

確かに、夏向きではありません。

カラーンとベルの音を降らせるリング、

ポコンと可愛い音の出るサムダンプ、

波が寄せるように音が揺れるスウィング、

キラキラと音の小粒が宙に舞うシェイク。

独りでは弾けない楽器ですが、

その分、大勢のリンガーで彩なす奏法は、音の宝石箱。

以前書いた「音楽になる」感覚も、

「みんなで一つになって」つくり上げます。

しかし、楽器も楽譜も高価なもの。

仲間が集まらないと練習もできないので、

時間的制約も小さくありません。

他に、ヨットという(私の収入の割には)

ゼータクな趣味があるので、両立は困難でした。

子もんすてら。を授かるのに、

あれもこれも、ではいけない、と

やむなくリンガーを辞めることにしました。

辞めてからしばらくは、ベルの音を聴くのも辛い。

一度、コンサートに行きましたが、

自分が聴く側であることが切なく、席を立ちました。

リンガーだった頃は、

他のチームのコンサートを聴くのが大好きだったのに。

仲間だったリンガーは、今でも大切な親友です。

いつか、もんすてら。が手から離れ、

経済的にもゆとりができたら、またリンガーに戻ります。

その頃には、少しはピアノも上手くなっている…かな?

最後に。

タイトルで、嘘をつきました。

「好きだった」のではなく、「今でも好き」です。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
ハンドベルって、楽器が高いんですか?
知りませんでした
YUの通院している(ちょっと持病があります)医療センターで、クリスマスに、看護士さん達がハンドベルでコンサートをやっていました。音、とってもステキですよね。リズムのムズカシイモノをあわせるのは意外に難しそうだなーっておもいました。
いつか、演奏会、聞かせていただきたいなー。是非、復活させてくださいね。がんばってください

投稿: ゆうまま | 2009年2月26日 (木) 20時18分

いろんなことを楽しめることって、すごく大事なことだと思います!
私も、結婚や育児など、いろんなことで好きなことを出来なくなったことがあります。
でも、私もいつかやりたい、って心の底で思ってたりします。
その時の感動を楽しみにしつつ。。。

うちの娘は5歳。もんすてら。ちゃんは3歳でしたよね。
まだまだお互いに手もかかるけれど、その時にしか味わえないことや楽しめないことを満喫しつつ、日々過ごしていけたらいいですよね。

すとれちあ。さんって、読書好きですか?文章が詩的ですよね。
素敵だな、って思います。

投稿: ゆめ | 2009年2月26日 (木) 22時34分

ハンドベルをされる方をリンガーっていうんですね(*^-^)
なんか 格好いい~ヽ(´▽`)/
それにそんな舞台裏があるなんて!!
おっしゃるように冬に見かけるか結婚式の余興・・・
かくし芸大会(笑)とか・・・でみては素敵!!って思ってました。
一人で奏でるのではなく皆で一つのものをつくりあげるって素晴らしいですね!
それを体感されてるからこそ、今は離れていても
またそれを手にしたいと思う気持ちになられるんでしょうね!!
ピアノのお話を聞いたときにも感じましたが
心を震わすような感覚を、音楽を通して感じるって素敵( ´艸`)
って思います!!
子育て等で、自然と自分のやりたいこと・・・は後回しになってしまいますが、子育てのこの時期にしか経験できないこと、楽しめないこともありますもんね!!嫌でもその時期は去り、その後にまたゆっくり自分の時間が持てた時に、そうやってまた始めたいって思うものがあるっていいですよね
何もない自分が恥ずかしいです
すとれちあ。さんの多才で感性も素晴らしいところ・・・
本当に羨ましいですヽ(´▽`)/

投稿: ぴぐもん | 2009年2月27日 (金) 02時01分

ゆうままさん  おじゃりやれ

ベルは、音がやわらかいので、
医療や福祉の現場には向いているかもしれませんね。
音の良さもさることながら、
みんなで力を合わせないと弾けない、という
制約に、弾く方のメッセージがこもることがあります。
Nrs.の方の、粋なクリスマスプレゼントですね^o^

(詳しいこと知らないので、この表現が適切か、不安ですが)
娘さんのお身体、お大事にどうぞ。

投稿: すとれちあ。 | 2009年2月27日 (金) 09時16分

ゆめさん  おじゃりやれ

結婚・育児となると、
なかなか自分のやりたいこと、できませんよね。
私のベルがそうであったように、
好きなものを泣く泣く切る選択は、どなたにもご経験あると思います。
そこで、何とか自分でやりくりして趣味に打ち込む人、
「いつか…」と、思いを貯金している人、いろいろですよね。
私も、「ベルを諦めてヨットを択った」と言っても、
ヨットも年に2-3回しか行けていません。
本当の趣味は「育児」ですね^-^

文章について、
嬉しいコメントをありがとうございます。
心の糧にします。
但し、調子に乗るので、あまり褒めないで下さい…

投稿: すとれちあ。 | 2009年2月27日 (金) 09時24分

ぴぐもんさん  おじゃりやれ

音楽の「楽しさ」を、ひとかけらでも知れたのは、
自分でも良かったと思います。
ただ、「素晴らしいもの」は、他にもゴロゴロしていますよね。
育児、家族や友達との時間、料理、やりがいのある仕事、いろんな趣味、
それらの「素晴らしさ」の根っこは、みんな同じだと思います。
私は、海や音楽が、その根っこの窓口になっただけ。
ぴぐもんさんのブログから漂ってくる幸せな時間は、
家族と過ごす「素晴らしさ」が満載ですよね^-^
私の方こそ、羨ましいですよ(≧∇≦)

投稿: すとれちあ。 | 2009年2月27日 (金) 09時30分

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