コンビニのお弁当に思う
3月から、西日本のセブンイレブンの店舗で
賞味期限前のお弁当の値引き販売を始め、
これについて、本部では
「全国に広まったらセブンはつぶれる」と
コメントされていたそうです。
しかし、売上は前年同月比で5%の減少ながら、
廃棄処分費用の削減で、利益は3割のアップ。
詳しい事は分かりませんが、蓋を開けてみたら、
エコにも損益にもプラスだったということでしょう。
※この件については、
本部の「加盟店いじめ」・独禁法違反の
ニュースも報じられていますが、
この記事では、エコの観点からだけ、述べます。
先日、「エコは自分を見つめて」
と言う記事を書いたところ、
「大切なのは『もったいない』『ケチ』だ」
と貴重なコメントをいただきました。
私も、本当にそのとおりと思っています。
お弁当を廃棄しない、ということは
この精神にとって、一歩前進と思います。
ここで一つ、押さえたいことがあります。
本部の方のコメントは、結果はともかく、
商売としてはそれなりに的確でしょう。
が、それは裏を返せば、
大量に廃棄して、無駄な食材を使っても、
その廃棄処分にお金を使っても、
それでも収益が出ていたということ。
コンビニのお弁当の金額は、高が知れてます
(それでも私には安くないけど…)。
その中に、材料費・加工費・運送費・販売費、
それに上の無駄なコストと、収益が入ってます。
素人としては、
「どんだけ材料費や加工費を削ってるの?」って
疑問を持たざるを得ません。
先日の記事で、私は
「エコ商品でエコは実現できない」と書きました。
エコ商品の意義を認めない訳ではありません。
ただ、「つくる・使う・捨てる」ありきでは
エコは実現できない、と考えるからです。
エコ商品の性能が優れていようとも、
それを取り巻く経済が
エコ商品を作りましょう買いましょう
エコ商品を売りましょう売らせましょう
という旧態依然では、本末転倒です。
私には、今のエコ商品ブームが、
「乱開発して作った道路を、
電気自動車で走ることが環境にいい」
と錯誤しているように見えます。
エコ商品であれ何であれ、
なるべくつくらない、買わない、に
シフトしていきたいものです。
もちろん、ただ単にそう移行したら、
きっと経済は成り立たないでしょう。
そこで、企業も政府も、私たち消費者も、
これを両立させる、新しい経済のスタイルを
模索していくべきのではないでしょうか。
例えば、エコ商品に付随する
減税やエコポイントを、
古い物の修理やリユースに回したり。
私たち消費者も、
一つひとつの物を大切にしたり、
鮮度や装飾に過度にこだわるのをやめたり、
できることは多々あると思います。
今回のセブンの「良い誤算」は
「もったいない」の成功例。
いいヒントになるのでは、と思います。
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コメント
すとれちあ。さん
うんうんうーーん
頷きながら読ませていただきました!!
本当にそうですよね。
小さなことからコツコツと。
ところで、機械オンチの私も、やっとリンクを作れたんです!
リンクさせていただきました♪
紹介文も書いたんですが、イメージと違ったら言ってくださいね。
投稿: ゆめ | 2009年5月 8日 (金) 22時58分
私も、ほんとそうやわ~!!と頷きながら拝読しました~!!
「もったいない」の考えが「良い誤算」になったことには
何だか希望が持てますね^^
私も昔コンビニにバイトしてましたが・・・廃棄のすごさに
びっくりでしたもん
オーナーさんがいつも下さるの助かってましたが(笑)
スーパーの割引(半額とか最高)もそうだし
おおいにこういうことはやって欲しいですよね~
食品の安全面等いろいろあるかも?だけど
やっぱり食べれるものを廃棄・・・って「もったいない」
ですよね・・・
投稿: ぴぐもん | 2009年5月 9日 (土) 03時24分
食材は本当に捨てるところがない物も多いので、本当は買ってきた物を最後まで使い切るというのが理想なんでしょうね。なかなか忙しい中であれこれすべて自前にするのはムズカシイので、余計な物は買わずにいますが、便利な物には飛びついたり。。。エコに徹するのはムズカシイですが、できるところで意識を強く持っていたいと思っています。
子ども達にも、「なんでも買えばいいや」ということではないと教えているつもりですが、なかなか今の子どもは手強いです。
ワタシはコンビニ弁当やお総菜はもったいなくて買えないんです。家で作ったらとっても安くあがりますからねえ。
投稿: ゆうまま | 2009年5月 9日 (土) 23時11分
ゆめさん おじゃりやれ
小さなことから…、
なんですよね。
いきなり大きな何かがある訳じゃないし、
全ては小さいものの積み重ねですもんね。
リンク、ありがとうございます。
ゆめさんから、嬉しいお言葉をいただけるのは本当に光栄です
お互いの記事を通して、
素敵な方に読んでいただけたら嬉しいですよね
投稿: すとれちあ。 | 2009年5月11日 (月) 18時20分
ぴぐもんさん おじゃりやれ
私はコンビニでのバイト経験ないので、
なんだかんだ言っても、身をもっての体験はないんです。
体験すると、また違うんでしょうね。
(今は廃棄食材をくれるのも難しいと聞きましたが)
この効果は、収益とエコだけでなく、
このセブン店舗で働く人(主に主婦層)のモチベーションにも
いい影響があるとか。
人の「もったいない感覚」、これも、捨てたものではありませんね
私も、家計を預かる身としては
値引きシールは大歓迎したいところ。
エコとか何とか言う前に、ですが。
投稿: すとれちあ。 | 2009年5月11日 (月) 18時25分
ゆうままさん おじゃりやれ
この話のミソとして、エコと収益が一致してる点がありますよね。
大抵は、お金はもったいないけどエコのため とか
環境には良くないけど、お金のため とか(私も、この判断が多い)
どっちも大切なので、どちらかのために一方を犠牲にはできないし、
後者の判断をしなきゃ、な時も多いのでしょうが
ゆうままさんのおっしゃるとおり、意識だけはもちたいもの。
特に、未来を担う子どもたちには。
投稿: すとれちあ。 | 2009年5月11日 (月) 18時28分