ゆとり世代の新卒対応
今、いわゆるゆとり教育を受け育った
「ゆとり世代」の新卒社員による、
問題やら珍騒動やらが話題に上ります。
総じて、働くことに対して、
覇気・意欲・謙虚さがかけているようです。
これらの意識、私は公私ともにとても重要と考えます。
過去の記事でも書きましたが、
溌剌さや努力をする人間としない人間では
自己意識・成果・評価全てにおいて、差が出るでしょう。
この点で、これは残念なことかもしれません
私が働く保育園と言う職場、他の職場に比べ
働く環境がとても変わっています。
と言うのも、「ユルい」んです、空気が
恐らく、他の仕事をする人(送迎の際の保護者なんて
その実際の例でしょうが)から見たら、
緊張感が足りない、と思われるかもしれません。
でも、このことで起きる問題もありますが、
職員がリラックスして安心して楽しく働ける、
この気持ちが伝播して、いい保育になる、
感情労働である保育士の仕事は、それでいいと思います
(もちろん、大切なお子さんを預かっているんだし、
目に見えない緊張感は、実はすごいんですが)。
作り笑顔の保育士に、大事な子を預けたくないですよね。
その保育園ですら、新卒職員の勤務態度には手を焼くほど。
外出時、園児を引っ張るでも、後ろから見守るでもなく、
重そうに足を引きずって、まさに子に引きずられる人
自分からは挨拶もできない人
仕事の期限を守れない時でも、平然としている人
やれやれ…胃の痛い年配組です。
ですが、私はこの問題を、
新卒者のせいにはしたくありません。
まず第一に、先輩が後輩に教えるのは、
技術だけでなく、勤務に対する心構えもあるはず。
そしてそれは、技術以上に伝えるのが難しい、
多少飲み込みが悪くても、気長に待つことが必要でしょう。
もちろん、待つだけでなくフォローも大切です。
ここで、勤務態度を知らない新卒者を悪者にするのは、
先に社会人になった者の怠慢でしかないと思います。
第二に、私たちも謙虚にならねばなりません。
私たちも、先輩から勤務に対する心構えを教わりました。
それはとても貴重なものですが、
果たしてそれは、完璧なものでしょうか?
その結果が、過労死だったり、働く人のウツだったり、
家庭や私生活を顧みない犠牲的な意欲だったり。
私たちもまた、変わることに挑まねばなりません。
一生懸命働くこと、それはお金とやりがいという、
素晴らしい対価を与えてくれます。
ですが、働く人がそれに潰されない、
ちょうどいいバランスを構築したいですね
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コメント
若者のコミュニケーション不足は感じるところです、。ご相談に来る若い若いお母さんの中にも「何でアタシが悪いわけ?」みたいな方もいらっしゃいます。
すとれちあ。さんのいう「謙虚」なこころ。日頃の生活の中で忘れがちです。みんなついつい人のせいにしたくなっちゃうしね。
人を責める前に、自分を振り返る。とっても大事なことですよね。
これから社会に出る我が子もいろいろいわれちゃうのかなあ
そういえば、ワタシが新卒の頃は「新人類」っていわれていましたね。アイツは新人類だから。。。なんてね。今も昔も同じですね~
投稿: ゆうまま | 2009年7月29日 (水) 20時43分
ゆうままさん おじゃりやれ
私の頃は バーチャル人間って言われました他人を知覚するセンスがゲームっぽいって言うか…
いつの時代も世代差は困難
これに変わりはありませんね(^o^)
ただ、今の時代は若者だけでなく社会全体の価値観も変わりつつあります(良い方にも悪い方にも)
ならばこの際、昔の記憶にこだわらず「みんなでいい方向に変えちゃえ〜」の方がみんな喜ぶと思います
謙虚 難しいですけどね
投稿: すとれちあ。 | 2009年7月29日 (水) 23時23分
どの時代にも
大人から観ればちょっとそれは理解できない・・・
って思う若者の行動とかが
非難されますよね・・・
結局はその子達が何故そうなるのか?って
考えた時にやっぱり彼らを育てた社会にも
問題が無いとはいえないですよね!
もちろん全員がそうであるわけではないけど
相対的に多い=それがノーマル
になってしまうから怖いんですよねえ・・・
私の少し後の世代に地べた族っていわれる
電車の中でもコンビニの前でも
とにかくどこでも地面に座って喋る子達がいました・・・
理由は疲れるから。が始まりだったとしても
いつの間にかそれらの場所は普通に座る場所っていう
感覚になってるいくのかなって。
でも、私達もそうでしたけど
大人になって(いやもっと後ってことも)
「なんて恥ずかしいことしてたんやろう」って
気付いたりするもんなんですよねえ~~~
今は職場という場所から離れていますが
すとれちあ。さんのおっしゃるように
どんな職業でも
経験者の考えや理想が正解とも限らないし
皆でバランスのとれた想いを作りたいですよね!
投稿: ぴぐもん | 2009年7月30日 (木) 02時29分
すとれちあ。さん
ゆとり世代の若者が社会に出てからは
私は、社会を離れて子育ての時期だったので
身近に接したことがありません。
でも、保育士としてやってきて、
一番大切にしたい「あいさつ」ができなかったり
子供に引きづられる感じの無気力の若者に
子供を預けたくはないなぁ。。。
私もゆうままさんと同じように感じたんですが、
その人のせいにしないところに「ハッ」とさせられました。
そうですよね・・・
きちんと対処しなければ、よりよくなっていくはずは
ないですよね。
いろんな面で、勉強になりました。
投稿: ゆめ | 2009年7月31日 (金) 14時01分
ぴぐもんさん おじゃりやれ
多数派=正しいでもないし、
みんなにとって一番いい、でもないんですよね。
私たち社会人の当たり前が正しいとも限らないし、
もちろん、新卒が今まで吸ってきた学生さんたちの空気もそう。
でも、違うって嘆く人が多いけど、
違うってことは、新しい価値観や考え方を見出すチャンスでもある、
みんなでいい方向を考えようよ!
って動きが出てもいいと思うんですよねぇ。
投稿: すとれちあ。 | 2009年7月31日 (金) 23時02分
ゆめさん おじゃりやれ
そうですね。
親としては、そんな若者に預けたくない、私もそう思います。
今までの世の中って、
保育園側から見ると、「じゃあ首を切りましょう」ってなるんでしょうが
(少なくとも保育園に関しては、そんなに滅多に首を切りませんが)
雇った責任もあります。その人を切るのではなく、
「親に安心させられる保育士に育てる」ことで親の思いに応えたい、
って思います。
投稿: すとれちあ。 | 2009年7月31日 (金) 23時04分