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八丈島に行ってきましたⅣ

素敵な場所に旅行に行くと、

「あぁ、こんなところに住めたらなぁ」って思いませんか?

南方志向の私にとって、八丈島はまさにそんな場所。

島民を見ていると、羨ましいと思うこともしばしば。

今回は、そんな島の人との関わりについて。

毎年行っていると、島にはいくばくか、知り合いができました。

まずは定宿にしている民宿のおじちゃんおばちゃん。

毎年八丈に行くのは、彼らに会いたいのが半分です。

それから、島出身、結婚して東京に住む、

かとれあ。と、今も島に残り暮らすその母

(宿のおじちゃんおばちゃんは、私たちを通じて、

今やかとれあ。母ともお付き合いがあります)

そして今回は、同じく結婚して2人の子と東京で暮らす、

かとれあ。の幼なじみのりりー。や、

かとれあ。母とも幼馴染のりりー。の両親にも会ってきました。

↑の段落、サーっと読むと頭が混乱してきます。

え…、誰と誰がどんな関係?

そうです、こんなのが島の人間関係です。

あの人とこの人は友達で、友達どうしが親戚で、

そのまた親戚はあの人ときょうだい、とか…。

人口1万人に満たない島では、どうしてもこうなります。

そんなひしめき合った土の上に、コンビニ1つない環境、

年中温暖な気候のせいでしょうか、

島の人々は、穏やかで開放的です。

かとれあ。母は、かとれあ。抜きで私たちが訪れても、

同じように歓迎してくれます。

りりー。とは実は初対面。

なのに、一緒に食事をした上で、

ご実家に招いてくれて、ご両親からは島の定番、

焼酎が振る舞われて、いろいろと楽しい話を聞かせてくれました。

何度も島を訪れている私、動き方が染まっているのでしょうか。

時折島の人に間違われることがあります。

それも、観光客ならまだしも、島の人に。

八丈島は、空港や港、私たちの泊まる宿のある「坂下」と、

温泉などがあって山村のような「坂上」に分けられます。

この、「坂上」の人には、私は「坂下」の人間に見えるらしいのです。

実際、「坂下」で何回か、坂上の島民に道を聞かれたことがあります。

よく、行きつけた旅行先で、地元民よろしく振る舞う人、いますよね。

乱暴な言い方をすれば、ローカル気取りと言うのでしょうか。

島での私、ローカル気取りのできる絶好の状態と言えましょう。

でも、私は島民と話す時も、他の観光客と話す時も、

自分を「観光客です」と言い添えることにしています。

それは、どんなに足しげく通っても、そこに通じても、

1年365日そこで生活しないと見えてこないものがあるから。

これだけ島を訪れる私も、島の「楽しい側面」しか見ていません。

例えば、今回は2泊3日の旅行の予定が、3泊しました。

それは、強風で帰りの飛行機が飛ばなかったから。

この日、東京は絶好の好天で、

羽田で唯一欠航になったのは八丈島便だそうです。

船も、4日のうち、1日は欠航、2日は八重根港、

メインの底土港に接岸できたのは1日だけでした。

今も台風が来ているけど、これから冬になって海が荒れると、

連日船も飛行機も欠航、完全に孤島状態なんて事もあり、

そんな時は、島じゅうどこの店でも、

食料品が全て売り切れになります。

そんな過酷な環境で暮らす島の人々の生活、

その表情には誇りすら感じられます。が、

やっぱり私にはできそうもありませんから。

いいとこも辛いとこも、住んで初めて分かるもの。

逆に言えば、私は横浜市民、

ハマを愛する気持ちは、誰にも負けたくありませんしね。

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八丈島・伊豆小笠原諸島」カテゴリの記事

コメント

すとれちあ。さんの八丈島で過す日々は本当にゆったりした時の流れのなかにいることができるんですね。
コンビニもない島
自分がこどものころはコンビニもスーパーもなかったけれど、いまそういうところで生活するのはむずかしいだろうなあ。。。

投稿: ゆうまま | 2009年10月26日 (月) 20時49分

すとれちあ。さん
毎回、八丈島の記事を読むたびに
行ってみたいな~と思ってしまう私です。
ゆったり流れる時間、いいですね
でも、便利さに慣れているので
1年間365日、島の生活を出来るかどうか・・
自分で想像ができませんね・・・

投稿: ゆめ | 2009年10月26日 (月) 23時48分

島民の方々のつながりや関係。素敵ですね(*^-^)
毎回同じことを言っちゃいますけど
本当に行ってみたい!!
でも確かに観光と住む・暮らすとは大きく違いますもんね・・・
厳しい島の暮らし・・・
きっと想像以上なんでしょうね・・・

観光客として、色んな八丈島をいつか
楽しんでみたいなあ(*^-^)

投稿: ぴぐもん | 2009年10月27日 (火) 01時01分

ゆうままさん おじゃりやれ

そう言えば、私が子どもの頃も、コンビニはなかったなぁ
(世間には少しはあったみたいですが、私の住む周りには)。
そういうところにあこがれつつ、やっぱり今の便利さからは
離れられませんね。
「自然に感謝」とよく言うけど、私もそう思うけど、
「便利さにも感謝」しなきゃいけないんだよなぁ、とたまに思います

投稿: すとれちあ。 | 2009年10月27日 (火) 08時42分

ゆめさん おじゃりやれ

きっと、浸かれば極楽、でも最初数年間がシンドイでしょうね
ちょっと話は飛びますが、八丈の隣の御蔵島や青ヶ島は
お菓子屋さんなんてない環境、
もしかしたらゆめさんが暮らしたら、
ものすごく貴重な存在になるかもしれませんね

投稿: すとれちあ。 | 2009年10月27日 (火) 08時45分

ぴぐもんさん おじゃりやれ

本当にいいところですよ

でも、ぴぐもんさんのご実家も素敵な時間が流れてそうですよね。
八丈は、昔、京都や奈良、さらにその西方の知能犯政治犯の流刑地でした
(今風にいうとホワイトカラー犯罪の刑務所ってとこでしょうか)。
だから、上方の文化がそこここにあるとか。
もしかすると、意外と親近感沸くかもしれませんよ。
いつか遊びにおじゃりやれ。

投稿: すとれちあ。 | 2009年10月27日 (火) 09時01分

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