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再投稿~「ゆりかごのうた」

「歌は器」と思います。

気持ちや心を注ぎ、

誰かに差し出す「心の器」。

やさしい歌詞と旋律、

幼な子を慈しむ母の愛を注ぐには、

この歌に優る器はないでしょう。

大正時代に作られ、平成の今に至るまで、

どれだけの愛がこの器に注がれたでしょう。

どれだけの子が、この愛を注がれたでしょう。

子もんすてら。が乳児だった頃、

寝かせつけによく、この歌を聴かせました。

「かなりや」の箇所の音が低すぎで、

寝つきの悪い夜は

咽喉が痛くなった覚えがあります。

この歌がつくられた頃に思いを馳せました。

大正時代中頃。

大正浪漫、なんてハイカラな雰囲気もあれば、

終盤には大震災があり、

そして昭和の軍靴が聞こえてきそう。

そして、当時この歌で育てられた子は、

どんな人生を歩んだのでしょう。

ちょうど、成人するか、しないかの頃、

日本は戦争を始めます。

戦場で散った方、

沖縄で自決された方も、

させた方もいるかもしれません。

外国で苦しんだ方も、

現地の方を苦しめた方もいるでしょう。

飢えに苦しんだり、大切な人を喪くした方、

たった今、この歌で寝ついたばかり、

「あつい」という言葉も覚えていないのに、

B29の焼夷弾で焼かれた幼子もいたはずです。

日本中、大勢の方がこの歌で育てられたはず。

いろんな人生が待ち受けていたのでしょうが、

間違いがないのは、

「この歌を聴かせた母親は、

そんな人生を願ってうたった訳ではない」

ということ。

国際関係とか、政治とか経済とか、

赤とか白とか右とか左とか、

詳しいことはわかりません。

ただ、子どもの笑顔と寝顔、

これに優る富はありません。

私は、祈ります。

ゆりかごが二度と

乱暴に揺すられないように。

Cimg1727_3

今日は、真珠湾攻撃の日ですね。

あの時の世界情勢、攻撃に踏み切った日本にも

「いろいろな事情」があったのだと思います。

ただ、どんな事情があったにせよ、

人が人を殺め、未来ある子が命を落としていく、

それが愚行であることに、疑いはありません。

子どもたちに、平穏と笑顔を。

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コメント

今は戦争のない平和な時代。みんな自分のことしか考えなくなっているような気がします
他人を思いやる、そんな優しい社会にするいは、やはり、子供のころからの親の愛と、みんなの愛が大切なんでしょうね。
ゆりかごの歌、私も大好きです
今のお母さんたちって、子守唄なんてうたうのかしら?

投稿: ゆうまま | 2009年12月10日 (木) 23時16分

ゆうままさん おじゃりやれ

私は、母が歌ってくれた「ねんねんころりよ」が好きでした。
あったかくって、とても安心できた覚えがあります。
今でもたまに歌う、私の「ゆりかご」が、同じくらいの安らぎを
与えられているか、疑問ですが
でも、ゆりかごは平和にこそ似つかわしい、これは確かですよね。

投稿: すとれちあ。 | 2009年12月11日 (金) 17時21分

ゆりかごの歌は、子どもが小さい頃、よく歌いました。
時代の背景を知ると、胸が締め付けられます。
真珠湾攻撃の日、テレビでその模様を見て、自分の子がそこにいたとしたらって考えたら震えました。
その頃の親って今では想像もつかない思いを背負っていたでしょうね。

投稿: クロッカス | 2009年12月15日 (火) 00時32分

私もリンク貼らせていただきたいです。
よろしいでしょうか。

投稿: クロッカス | 2009年12月15日 (火) 00時34分

クロッカスさん おじゃりやれ

ゆりかごのうた、とてもいい歌だと思いますが、
そんな時代を経て、今に至っているんですよね。
確かに、子どもを戦場や疎開先に送り出したり、
妻子を置いて戦場に出向いたり、
あの頃の親の気持ちは、今の私たちには想像すらできません。

リンク、とても光栄です
ありがとうございます。

投稿: すとれちあ。 | 2009年12月15日 (火) 09時09分

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