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子どものことを、大人目線でなく…

想像して下さい。山手線や京浜東北線、私鉄地下鉄、

首都圏近郊の通勤電車が全て、5両編成以下で、

線路は単線ため、10分に1本くらいしか走れない、

これじゃ、困りますよね。朝夕は、通勤できない人の続出、

人身事故も頻発しそう。仕方ないから屋根にでも乗りますか。

保育所に入りたくても入れない、

待機児問題が深刻化しています。

保育所も乗り物も、定員と言う定めがあり、

それなりの安全や質を保つのには不可欠な訳ですが、

待機児問題の現状は、冒頭の例に相似していると思います。

でも、電車は(日本なら)屋根には乗りませんよね。

その前に、線路を複線にして本数を増やすとか、

車両を増やして対応すると思います(それが今の状態ですね)

しかしながら、保育所については違います。

保育所には、他の福祉施設や学校と同じく、基準があります。

一定の面積や人員を満たし、質や安全性を確保するものです。

この基準、制定されたのは戦後すぐの混乱期、

とにかく産まなきゃ働かなきゃ、で、質や安全性はさておき、

ごくごく最低限のラインを確保することを優先し、

「豊かになったら落ち着いたら少しずつ改善させていくこと」

前提として、ひとまず決めた基準でした。

ところが、です。驚くべきことに、現在でもこの基準、

ほとんど改善されていません。私たちの生活、

少なくともあの頃よりは、ずっと豊かなはずですよね。

今の日本人のほとんどは、当時のバラックより

広くて快適な家に住み、大きな車に乗っています。

なのに、子どもの保育環境は狭いまま。それに、

あの頃に比べ、子どもの体格は格段に大きくなりました。

と言うことは、同じ面積なら実質、狭くなっているって

理解していいと思います。日本の保育は、

人員・面積ともに、諸外国(先進国)と比べても、

あまりにも立ち遅れた水準のままなのです。

だから、と言うべきか、何故なら、と言うべきか、

保育・幼児教育にかける予算の構成比も、やはり、

あまりにも低いもので、0.4%くらいとか

(30年前はその倍くらいはありました)

国を家に例えるなら、月収30万円の家で、

我が子にかけるお金は1,200円くらい…。

紙オムツ1袋しか、買えませんね。

待機児問題解消のために、保育所の入所定員の上限を撤廃する

こんな通知を今月17日、厚生労働省が出しました。

しかし、今でも貧しい環境に、更に詰め込まれる子どもたち、

制度や環境に異議も要望も言えない彼らは

「電車が満員だから」と、屋根に乗せられようとしています。

私たちの未来を担う子どもたちの処遇が、

こんなでいいのでしょうか。

待機児問題と質の確保、これは対立した問題ではなく、

そもそも、保育を子どもを、大人たちが大切にしてこなかった

そのツケが回ってきているだけだと、思います。

道路や新幹線、娯楽施設や競技場は作っても、

子どものためのものを作ることを、後回しにしてきたツケが。

少子化なのに待機児が減らないという矛盾は、その証拠です。

それを、私たちはまた、大人の都合で返しますか?

子どもたちにしわ寄せをする轍を、また踏みますか?

待機児が多いなら、園を増やせばいい、それだけのことです。

紙オムツ1袋の出費なら、倍出したって家計は痛みません。

最後に、象徴的なことを一つ。

この事実、テレビニュースでも新聞でも、

ほとんど取り上げていないんですよね、五輪報道ばかりで。

私のように反対意見の人間にも、

待機児解消のために賛成って方にも、重大ニュースなのに。

結局、自分が楽しければ子どものことなんてどうでもいい、

この国の大人たちの偽らざる本音かな、なんて思います。

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コメント

こんにちは
保育所の定員は増やしてほしい方がたくさんいるのはわかりますが、子どもの立場を考えたら何が何でも入所できればよいというのは安全面や精神面でもどうかなとは思います。
痛し痒し、というところなのかもしれませんが。
本当に世の中五輪一色ですね。こういうときに国民にはあまり知られていない重要事項が決められたりしてしまう不思議な国日本。

投稿: ゆうまま | 2010年2月25日 (木) 21時58分

ゆうままさん おじゃりやれ

うーん。
私は、痛し痒し、とは思えないんです。
子どもにとっても「後退」でしょうし、
待機児問題についても、これで解消できるほど、
根の浅い問題ではないはず、
むしろ、これで事足れりとされてしまうことに危惧を覚えています。
待機児問題は本当に深刻ですね。子どもにとっても働く親にとっても
住みよい社会であってほしいものです。

オリンピックを楽しむのはいいのですが、
どうも他のことがお留守になってしまう私たちですね。
日本人全体が、もう少し腰が座ると、
この国はもっといい方向に行くと思うのですが…。

投稿: すとれちあ。 | 2010年2月26日 (金) 09時59分

すとれちあ。さん
待機児童の問題は、周りの友人などを見ていて
実感していたのですが、
現在の人員や面積のことなんて考えたことがありませんでした。
確かに、体格がよくなっていますよね、それなのに
広さはそのまま。
いろんなところが、放って置かれている現状に
ハッとさせられました。

投稿: ゆめ | 2010年3月 5日 (金) 06時25分

ゆめさん おじゃりやれ

何度か記事に書いたのですが、待機児の問題は、目に見えるというか、
とても分かりやすい、それに比べて質の問題は見えにくい。
ここに、この問題の落とし穴がある気がします。
子どものためには、質も量も不足している、なのに
どうも待機児の問題(そう、目立つ問題)に話を一本化されて、
質の話をあいまいにされている気がします。
五輪開催中にこの決定をしたのも、政治や行政に、どこか「やましさ」があるからじゃないか、って思っています。
待機児を減らそうって、本当に国民のことを誠実に考えたなら、
(政治も人気商売なので)こんなニュース性の乏しい時期に
こんな決定をする訳がない、そう思いませんか?

投稿: すとれちあ。 | 2010年3月 5日 (金) 20時59分

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