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保育現場から見た、日本 Ⅰ

突然ですが質問です。

私たちの住む社会、住みよいと思いますか?

ここで、「Yes」って言える人は

決して多くないと思います。

去年一年で、自殺者が約3万人いた日本、

増えつつある精神疾患や離婚件数、

児童虐待、環境破壊、失業、老後の不安、

この社会、うまくいっていないと見ていいと思います。

ほとんどみんな、真面目に働いていて、

経済も発展して便利になっているのに、

どうしてこんなになっちゃったんでしょう?

「そんな原因分からないよ、特定できないよ」

って答えが返ってきそうですね。

確かに、あまりに複雑な原因と結果でしょう。

でも、逆に言えば、いろんなところに原因がある、

一つひとつを洗い出せば、少しは改善するかもしれません。

そこで、保育園で勤める私は、「子どもの成育環境」

が大きいのでは?と見当をつけました。

私は、今の日本の問題、一番の根本原因は

技術や資源や経済ではなく、自分に自信が持てないという

日本人の精神にあると思います。

いや、「自尊心」と言うのは一つの資源とも言えましょう。

とにかく、それがないから、流されやすい、

流されやすいから、政治に一貫性がなく結果が出ない、

他人の評価ばかり気にして、自分の時間を楽しめない、

流行に惑わされて、自分の「好き」を見つけられない、

何かに追い立てられて、他人に優しくできない、

それが積もり積もって、自分にも他人にも影響して、

お互い首絞め合っちゃってる、それが現状でしょう。

だから、自分に自信を持てなきゃいけない、

自信って言うと、経済力とか活気とか知識や技術を

他人や外国より高めよう、っていう人がいますが

私に言わせれば、的外れもいいところです。

そんなのを自信の根拠にしたがること自体、

自分に自信のない証拠です。

何も後ろ盾は要りません、

「私は私で、それだけで尊いんだ」って思える、

それが本当の自信であり自尊心のはず。

だから、他人との比較ではありません。

むしろ、自信があれば他人も尊重できるはずです。

それを持てない私たち日本人、

私は、その更なる原因を、子どもの環境に見た気がしました。

それについては、次に書きたいと思います。

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コメント

自尊心か。。なるほどね~
確かにそうかもしれません
今まで確かだったと思ったものがみんなガラガラと崩れてしまい、何を頼って生きていったらわからない時代。そんなとき自分が信じられないという状況では出口のないところをうろうろしているような気がします
そんなこといっていても、自分自身、仕事に対しては自身がないなあ。。。家庭ではワタシがナンバーワン、的なところがあるんですけどねえ。

投稿: ゆうまま | 2010年5月17日 (月) 23時17分

ゆうままさん おじゃりやれ

うーん、私の表現が稚拙なばかりに、若干誤解させてしまったかも…。
本当の自信の源は、仕事とか家事じゃなく(きっと、ゆうままさんは
仕事でもバリバリの方なんじゃないかと思いますが)、
自分自身の存在それだけでいいじゃないか、と思います。
人はそれだけで、尊いものだから。

「何を頼ったらいいかわからない」時代ですよね…、
だからこそ、能力や財産にではなく、自分自身を見つめなおす
いい機会かもしれません。
人を育てる現場にいる者としても、そんな発達を促したいですね。

投稿: すとれちあ。 | 2010年5月19日 (水) 09時02分

こんばんは!はじめまして☆以前、YAHOOのブログに遊びに来ていただきありがとうございました。
2年目で、未熟すぎる保育士ですが…今日、たまたま研修で『自信』について感じることがありました。
こんなダメな自分だけど、それはそれでいいんだ!!自分にだっていいところもあるんだ!!そう思えたらいいなぁーって感じました。あたしも、自分を悪い方に悪い方に考えているし、子どもたちに対しても、きっといいところを見逃しているのかもしれない…
明日から気をつけようと思いました。
長々と失礼しました。また遊びに来させてください!

投稿: 保育士みーな | 2010年6月 6日 (日) 19時57分

保育士みーなさん
おじゃりやれ コメントありがとうございます。

私も、いろんな意味で自信のない人間です。
自信過剰は良くないけど、自信のなさってマイナスだなぁ、って
仕事でもプライベートでも思う事、多いです。
子どもって、自分自身が成長しようって気持ちマンマンだから
悪いところを抑える必要なんか、そんなにないんですよね。
大人が思うより、子どもは自分の「すべきこと」わかってて。
あとは大人が、いいところをいっぱい伸ばしてあげられたら、
って思います。
毎日炎天下で大変だけど、楽しいお仕事ですよね、頑張りましょう

投稿: すとれちあ。 | 2010年6月 7日 (月) 09時21分

自分の子育てを振り返りながら、毎日お仕事させていただいています。
小学生になった我が子、幼児期にもっとやっておくべきだったと思うところがたくさんあります。
それはお勉強でもなく、先生のお話をちゃんと聞くいい子ちゃんになることでもない、生きる力の基礎を身につけることです。
まだまだ仕事に慣れることで精いっぱいですが、こういう気持ちで接したいなっていつも思っています。

なんか、わかりにくい文になってしまいました。
うまく説明できないけど、わかっていただけます?

投稿: クロッカス | 2010年6月10日 (木) 22時37分

よみかえしても、全然コメントになってない(汗)ゴメンなさい。

投稿: クロッカス | 2010年6月10日 (木) 22時38分

クロッカスさん おじゃりやれ

最近なかなか伺えず、すみません。
でも、ちゃんとコメントじゃないですか。さすが、先輩です
生きる力の基礎、本当にそうですね。
今朝(6/11)の朝日新聞の天声人語も、そんな内容でした。
切り口は、屋内砂場の話でしたが・・・。

投稿: すとれちあ。 | 2010年6月11日 (金) 18時16分

自尊心。そうですね。難しいですね。
ある程度プライドはないといけないなって思うけれど
自尊心が高すぎるのも。。。なさ過ぎるのも。。。

自尊心っていうと、なんとなくイメージが違うんですが
自分も自分自身で認めて、他人も尊重する気持ち。
これが大切なんでしょうね。

うーん。とても考えさせられました

投稿: ゆめ | 2010年6月16日 (水) 20時54分

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