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2010年11月

本当のお勉強って?

King of Rockエルヴィス・プレスリーは子どもの頃、

学校での授業態度も成績も、散々なものでした。

が、音楽の成績だけはよかったそうです。

音楽は優秀な事も、他の成績が悪かった事も、

彼の「らしさ」を表している気がしますね。

私がここで疑問に感じたのは、

「日本の学校だったら?」

或いは、音楽の成績すら悪かったかもしれません。

ロックの王としての彼はあまりにも偉大だけど、

劣等生に秘められた才能を見抜いた学校教育も、

称賛に値するものだと思います。

勉強って、成績って、何のためのものでしょう?

自然・社会・文化・文字や数字、様々な学問、

私は「生きる力・生き抜く力」を身につける目的に対して

必要な手段だと思います。

ところがこの目的と手段について主客逆転をさせてしまう、

私たち大人が陥りやすい過ちではないでしょうか。

エルヴィスで言えば、

彼は音楽が好きだった、音楽の才能もあった、

それが、成績に繋がりました。

もちろん「生きる力(所得や生き甲斐)」にもなりました。

間違えてはいけないのは、

「音楽の成績のために彼が音楽を愛して、

また才能を持っていた訳ではない」と言うこと。

私たちは、勉強のために生きている訳でも、

勉強のために生きる力を身につける訳でもないのです。

「鉄は熱いうちに打て」

人生のかけだしの幼児期は、まさにこの

「生きる力」を身につけるかけがえのない時期です。

子どもは、自分でもこれらの能力に関心を持ち、

あそびや生活からも充分なほど、吸収をしていきます

(もちろん、環境設定は必要だと思います)

その結果、子どもは個々に様々な能力や興味を持ち、

それが「生きる力」「人生を楽しむ術」として結実します。

その力が就学後の勉強に反映される事もあれば、

残念ながら反映されない事もあります。

しかし、それはそれまでが無駄だったのではなく、

その子が得たものを、勉強が評価できなかっただけの事。

勉強や成績が、全ての力を表せる訳ではありませんので。

しかしながら、私たち大人はどうしても、

数値化できない「生きる力」そのものよりも

数値化できる学校の成績に目を奪われがち。

だから、幼児期に「生きる力」を養うより

学校の勉強を先取りしたくなってしまいます。

そのツケが、確実に日本社会を蝕んでいると思うのですが

本当の勉強って何だろう、

私たち大人が、ちゃんと理解して

「生きる力」を育んでいきたいものです。

さて、今の日本の幼稚園・保育園、保護者と行政、

それをしっかり貫けるかどうか。

幼児期は、学童期の予習期間ではないのです。

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幼稚園と保育園の「誤解」

私は、小学校の頃、成績はクラスでトップでした。

中学1年で始めた英語も、毎回100点でした。

そして、私と同じく好成績の男の子がいました。

私も彼も、決してガリ勉タイプではありません。

私は、公立幼稚園の出身です。

在園中、いろいろな保育を受けましたが、

勉強の類は一切しませんでした。

彼も、他県の公立幼稚園の出身でした。

恐らく、受けた保育は似たようなものでしょう。

学区内には、英語や算数を教える

「お勉強重視」の幼稚園・保育園もありました。

その子たちは、小学校入学時に

いくつかの英語を知っていましたが、

実際の勉強で負けたと感じた事はありません。

中学に入ってからの英語の成績でも同じです。

別に自慢がしたい訳ではありません。

ただ、この事実から「何か」が見えませんか?

誤解を恐れずに言ってしまえば、私は

早期教育はあまりにも無力ではないか、と感じるのです。

「好きこそものの上手なれ」と言う諺があります。

発達心理学では、「レディネス」と言いますが、

子どもの吸収力は興味を持った時に最大の力を発揮します。

だから、レディネス前に覚えた知識は、

レディネスを迎えた子に、あっという間に追いつかれます。

「お勉強」重視の幼稚園・保育園の子が、

私達にすぐ追い越された事実、何も不思議ではありません。

子どもには、確かに素晴らしい吸収力があります。

でも、それは「生きるためのいろんなこと」を

身につけるための吸収力なのです。

そして、生活やあそびの中に、そのエッセンスはあります。

「お勉強」そのものが悪いとは思いませんが、

その比重を高めてしまうこと、

大人の目がそこばかりに行ってしまうと、

その「生きるためのエッセンス」を削いでしまいます。

子どもには、生活とあそびこそが、最大の教材なのです。

「幼稚園は保育園よりもお勉強をさせる」

というのも、誤解だと思います。

幼稚園教育要領も、保育所保育指針も、

内容は同じものに統一されています。

確かに「お勉強」をさせるのは幼稚園の方が多いけど、

それは各園任意のオプションに過ぎません。

「お勉強」する保育園もありますし、

私の出身のようにしない幼稚園もあります。

上記のような二分化は、各園の実態を見誤らせます。

では、何故多くの幼稚園は

「お勉強」のオプションをつけるのでしょう?

ここに、今の保育制度改革のキーがある気がします。

と、それについては次回書くことにします。

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八丈島に行ってきました2010-Ⅲ

今年も八丈島に行ってきました。

今回はその最後、海の中をごあんなーい。

竜宮の世界へ、おじゃりやれ

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1つの記事に写真が乗りきらないので、

↓の記事にも分けて載せました。

こちらも、ご覧下さい。

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八丈島に行ってきました2010-Ⅲⅱ

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今年もいっぱい思い出ができました。

また来年、遊びに行くからね~。

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