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保育士=心のきれいな職種?

昨日、行った研修で、講師の先生がおっしゃった話。

「日本には3万の職種がありますが、その中で、一番

「心のきれいな職種」が幼稚園・保育園の先生なんです」

半ば冗談、半ば真面目な話として、ですが

実はこれ、結構重要なキーが含まれている気がします。

何を「きれいな心」とするかはともかく、

子どもの心は大人よりもきれい、

これは誰もが同意するでしょう。

この、子どもたちに接する人たちの心、

汚れていたら嫌ですよね。

嫌と言うのは、単なる好き嫌いではありません。

私は、育児や保育は、単なる技術ではなく、

「心を込めること」が大切だと考えます。

どんなに優れた技術や器具を用いても、

保育者の心がこもるかこもらないかは

絶対に子どもに伝わりますから。

つまり、「心」は幼稚園教諭・保育士にとって

一番大切な資質(商売道具)なんです。

では、この「きれいな心」は

どうして培われてきたのでしょうか。

かわいくて心のきれいな子どもに囲まれているから?

確かに、それは最大の理由でしょう。でも、

それだけなら、恐らく子どもよりももっと純粋な、動物、

これを相手にする人は聖人君子になっちゃいます。

だから、囲まれている事だけが理由ではないんです

(動物相手の人も、心がきれいな人は多いでしょうし、

やはり必要な資質かもしれませんが)

誤解を恐れずに言えば、幼稚園教諭・保育士の仕事は、

世間一般から見ると、「仕事っぽくない」。

それがもう一つの理由ではないでしょうか。

幼稚園教諭・保育士は、幸か不幸か、

あまりお金やサービス、ビジネスライクな事を

考える必要性に迫られてきませんでした。

目の前の子どもと保護者にだけ向き合っていれば、

ほとんど仕事ができてしまう、そんな環境です。

だから、世界が狭いとか、常識がないとか、

そんな事も言われてしまいがちですけどね。

これは必ずしも良い事ではないけれども、

結果的に、心を汚されずに済んできた、

その職種に最も大切な資質を保ててきたのは確かなんです。

今、保育制度は、自由契約に変えられようとしています。

保護者に選ばれるサービスを提供できる、

そんな業者が勝ち残る時代が始まるかもしれません。

その理由の一つが、上に挙げた、

ちょっと世間から見たらずれてる労働環境と、

それを可能にしてしまっている保育制度が、

民間からかけ離れている、これを是正しようと言う考え。

ちょっと公務員に向けられる目と近いですね。

その論理には一理あると思います。

でも、ここで言う世間、つまり経済社会のジョーシキが

必ずしも正しいと言う訳ではないでしょう。

そして、保育をビジネスとした時に、幼稚園教諭・保育士が

「きれいな心」を保てるか、疑問が消えません。

未来を担う子どもの環境、それは

経済社会のジョーシキよりも軽いものなのでしょうか。

大人の社会に子どもの環境を合わせるのがいいか、

子どものために大人が変わるのがいいか、

私たち大人の度量が問われている気がします。

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保育」カテゴリの記事

コメント

私、ご存じのとおり保育士ですが、
心がきれいとは絶対言えないでーす。
むしろ腹黒い。わがままだし。

だけど、仕事となると違いますよ。
すとれちあ。さんが言われている通り、心は一生懸命込めています。
この子にとって何が大事か、お母さんはどんな言葉をかけてほしがっているのか、それはもう、いろんなことに思いを巡らせます。「心が商売道具」ってよくわかります。

ビジネスの話となると、まったくもってちんぷんかんぷんなんで、気のきいたコメントできないけど、
心のある先生は一緒に仕事していても、気持ちがいいです。
なので、「心がきれい」と「心がこもってる」は一緒じゃないような気がします。

投稿: クロ | 2010年12月10日 (金) 23時52分

クロさん おじゃりやれ

なるほど~、スルドイご指摘ですね。
ワタクシ、これだけ書いといて実は、「心がきれい」「こもっている」
とか、深く考えたり定義したりしませんでした
ただ、開き直る訳じゃないけど、そもそもが定義しようのない事なので、
あまり厳密に考えなくていいかな、と思います。
「心をこめられる」「共感できる」気持ちが多ければ強ければ、
「心がきれい」くらいに読んでやって下さい。

そして、クロさんの記事やコメントを読む限り、
絶対クロさんのお心はキレーだと思いますよ(ご謙遜ですよね)。
あれだけ、があったまる文章が書けるんですから。

投稿: すとれちあ。 | 2010年12月13日 (月) 18時26分

こんばんは
保育園の問題、社会でもとても関心がもたれていますよね
財政難のこの時代
なににお金をつけるか、行政側も大変です。しょうじきなとこ・・
みんながあまりに「人任せ」だから、もう少し、最低限の基本のところは自分で考えて行動してほしいなあなんて思ったりもします。。。
保育士さんは本当にすごいと思います
自分の子だけでも大変なのに~
ピュアな心がないとできない仕事ですよね

投稿: ゆうまま | 2010年12月16日 (木) 23時09分

ゆうままさん おじゃりやれ

保育について、社会が意識を持ちだしたのは、
ともあれ嬉しいことです。
「イクメン」の発生等と同様、日本社会が子育てについて
重要視し始めたということでしょうね。

おっしゃること、本当に賛成します。
保育に限らず、教育や環境、医療…、
自分の損得だけじゃなく、社会の中で何が大切か、
もう少し考えていきたいものです。

保育士は確かにすごいです。心身ともに…。
でも、記事にあるように、お金とかにあまり煩わされない、
ある意味では恵まれた職とも言えます。
この「恵まれた」点が、保育を受ける子どもには
とても大切だと思うのですが…。

投稿: すとれちあ。 | 2010年12月17日 (金) 21時39分

確かに、そうですね。
心で動いて教えて・・・
気持ちが入っていないと、とても出来ないお仕事ですもの。
心がきれいでないと、きれいな心の子供を相手にできません。
教えることって・・本当に大変ですよね。。

投稿: ゆめ | 2010年12月17日 (金) 22時24分

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