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2011年5月

記憶は活かしてこそ

学生の頃、試験で間違えた問題、

「今度同じ問題が出たら…」って思ったこと、

誰でもあると思います。

でも、同じ問題が出ることはほとんどない。

多少なりともパターンが違ったりして、

「それだけ」がわかっても改善にはなりません。

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今朝、携帯電話で撮った写真です。

満員の京浜急行の電車が、黄金町駅を通過するところ。

横浜・東京方面へ大勢の通勤客を運ぶ、いつもの光景。

66年前の一昨日、ここで起きたことを

意識に留めている人は、そう多くはないでしょう。

昭和20529日、横浜大空襲。

その日の朝930分頃、

横浜の空に連合国軍の大編隊が迫り、

震災から立ち直ったばかりの町を焼き尽くしました。

空襲警報で、最寄りの黄金町駅に停車した京浜電気鉄道、

乗客たちの多くは、高架下に避難したそうです。

折しもその時、その頭上で焼夷弾が炸裂し、

業火の滝が人々を襲いました。

東京の言問橋と並び、悲しい記憶がそこに焼きつきました。

私は以前、横浜大空襲について書いた時

平和を守るには「知ること」が大切ではないか、

と書きました。

過去の記憶は、多くの教えを授けてくれるでしょう。

さて、冒頭にも書きましたが、

この記憶を想起した人、多くはいなかったように思います。

新聞やニュースの話題は、ほとんどが震災関連、

それ以外の報道は、ほとんどありません。

視聴者・読者の関心が薄いせいから報道しないのか、

報道しないから視聴者・読者の関心が薄いのか。

その震災関連のニュースでは、

「想定内・想定外」と言う言葉がしばしば聞かれます。

でも、災害や事件は、どこまで想定できるのでしょう。

起きる事象が一つなら、ある程度は想定できます。

が、同時に複合的に起きることは、想定しきれません。

地震と台風や火山の噴火が同時に起きたら、

国際緊張が高まっていて、海外からの支援がなかったら、

テロやストライキ、不祥事などの人的条件が重なったら…。

一つの災害時に、他の事件が重ならない保証は、ありません。

「備えあれば憂いなし」と言いますが、

これはあくまでも心がけの話。

どんな防潮堤を築こうが、最強の軍隊を並べようが、

実際は、全てに応じられる「備え」なんて不可能です。

では、私たちはこれらに、無力なのでしょうか。

最終的に、防ぎえない事態はあると思います。

でも、ベストは尽くすことができる。

その道筋として、過去の教訓を最大限に活かしたい。

今は、どうでしょう?

地震の後は地震の話、飛行機が落ちれば飛行機の話題ばかり。

横浜大空襲の悲劇と今の原発の事態は、

「神話の崩壊」と言う点でとても似ています。

また、先日「三宅島を忘れないで」と書きましたが、

今回の避難・復興に、三宅島の経験を活かさないのは

あまりにもったいないと思います。

過去の経験を活かしきっているとはとても言えないし、

今の経験が将来、活かしきれるとも思えません。

このままでは、今後起きる大災害も全て「想定外」でしょう。

直近の一つの話題に終始しないで、

いろいろな過去の経験から柔軟に学ぶ。

これが、「想定外」に対する

「備え」の第一歩ではないでしょうか。

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ありがとう、トランポ君

3月に書いた記事です

(地震と多忙でお蔵入りしてました)

蛙の子は蛙、

我が子もんすてら。は私に似て海が大好き。

休日は(いえ、平日夜もたまには)

海辺や水族館が主なあそび場です。

今や、魚や海獣については、

誰にも引けを取らない海ハカセになりました。

でも、去年の夏、私が「英才教育」をするまでは

もんすてら。が一番好きなものは電車でした。

そして、休日一番の居場所は「横浜市電保存館」。

年間パスポート、「トランポ君カード」を買って

2歳の頃から通い詰めました。

そのトランポ君カードも3月で期限満了、

今や京急油壺マリンパークにその座を譲った市電保存館、

もう卒業、と数か月ぶりにあそびに行きました。

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入口を入ると、すっかり顔なじみの職員さん。

「あらぁ、もんすてら。ちゃん、ひさしぶりー」

と出迎えてくれます。

年配の、商売っ気のない職員さんばかりなので、

何だか、実家に帰ったようなホッとする気持ちです。

私が生まれる○年前に廃止になった市電。

今は何だか、「サヨウナラ」が実感。

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市営地下鉄ブルーラインの運転ができる運転台、

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ロマンスカーの運転手さんになりたかったもんすてら。

毎回これであそびました(↑の写真、

「シュミレーターコーナー」とはこれのことです)。

運転指導をしてくれる、元本職の職員さんには

いろいろと教えてもらい、本当に感謝です。

そして、久しぶりに行ってビックリ!

こんな風に鉄道模型のジオラマの中を

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市電が走っているのですが、

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車載のカメラが写した車窓がテレビに映るんです。

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ナニゲに進化している市電保存館、やるなぁ。

ぶっちゃけ、また来たくなりました。

考えたら、年間パスポートは切れるけど、

もう年パス買うほどは来なくても、

1100円の入場料を払えばいつでも来れる。

もんすてら。は海が一番好きだけど、

今でもやっぱり、電車は好きなもののひとつ。

電車たちが、「いつでもまたおいで」

って言ってくれている気がしました。

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経費節減の本当のメリット

2週間ぶりの投稿、何しろ公私ともに多忙なもので

と言うのも、私の仕事は経理

(現場出ずっぱりの保育士じゃありません)

その私の職場もそうですが、多くは今が決算期。

現場仕事は年度末でしょうが、

事務仕事は今がとにかく忙しいです。

そしてこの時期、前年の経営成績の良し悪しで、

頭を痛めている会社も多いのではないかと思います。

そして、どこの会社でも言われているであろう言葉、

それは「経費節減」でしょう。

もちろん、私の職場でも同じです。

さて、経費節減の効果ってどれくらいでしょう?

その多くが、せいぜい数円~数十円の涙ぐましいもの、

「塵も積もれば…」と言いますが、

それで本当に収支・損益が改善されるか、

実感できない人も多いのではないでしょうか。

私の経理の経験では、誤解を恐れずに言えば

「塵は塵」なんです。よほどの冗費でない限り、

節減された経費がその会社の経営成績を左右はしません。

「では、経費節減の努力こそ、ムダなんじゃない?」

なんて言われそう。

ところが、そうじゃないんです。

経費節減に努力した会社としない会社、

他の要素を削ぎ落して比べたら、

最後に勝つのは、経費節減をした会社でしょう。

そしてその差は、「塵」の差ではないんです。

仕事の面白さ、難しさの一つは、

「質と効率のバランス」だと思います。

その勘所を押さえた会社や人が、

より少ないコストで高い利益を生む、

つまり、勝者になります。

「経費節減」とサービスの維持の両立は

どうしても「仕事そのもの」とにらみ合いになります。

ここを重視するかおざなりにするか、で

仕事の出来が違うのは、当然ではないでしょうか。

経費節減のメリットは、

「出費を抑える」ことではなく、

「人を育てる」ことにあるのではないでしょうか。

それと、全く別件の話ですが、

八丈島を愛する者として、今、思うことの1つ。

それは「三宅島を忘れないで」と言うこと。

今、福島第一原発の周辺では、

住民の退避やら一時帰宅やらが話題になっていますが、

火山か人工物かの違いはあれど、

同じようなことが11年前の三宅島でありました。

島民は、全員が島外へ避難しましたが、

ご存知ですか?

全域で居住可能になったのは、この4月からなんです。

そして、島特有の事情もあり、

復興にはまだ、困難が山積しています。

写真を見て下さい。去年の秋ですが、

森が完全には再生していないんです。

爪痕はまだ、生々しく残っています。

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隣の御蔵島と比べると、違いは一目瞭然…。

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東日本と同じように、

まだまだ支援の手が必要な場所はここにもあるんです。

そして、三宅島の記憶は、今後の東日本の復興にも

大きな助けとなるのではないでしょうか。

三宅島を、忘れないで下さい。

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